気づいたら、3ヶ月位生理が来ていない。
なんでそんなになるまで放っておいたの?という声が聞こえて来てもおかしくない。
こんなにズボラで自分の体に無頓着な女は私くらいなもんだ、と自分でも思う。
しかし、この所いくらでも眠れるし、お腹が張ってしんどかったり、ご飯食べに行った後に激しく下したり吐いたりしていた。
いや、これは焼肉が生焼けだったのかもしれないけれども。
とにかく、それまでポケっとしてたのに急に不安に駆られて病院に行くことにした。
Contents
産婦人科に
馬鹿だなぁ、なんか大変な病気だと言われたらどうしよう。自業自得だなぁ。
何でもなかったよ!と元気に家に帰れますように。またいつも通りの毎日が来ますように…。
健康に少しでも陰りがあると、人間すぐ弱気になり、大げさなくらいしょげてしまう。
32才にもなって、夏休み最終日みたいなことをやらかしてしまった。きっと妊娠以外の用事できているのは私だけだ…。
周りは夫婦とお腹の大きい妊婦さんばかり。
内診
いつかの健康診断から、数年ぶりの内診台。
ひんやりとした膣鏡がゴリゴリと入ってくるのはいつまでも慣れない。
いやこの椅子に座って恥辱的な格好をさせられるのも、もちろん慣れない。
うぐぐと耐えながらふと横を見ると、据え付けられたモニターにカール(コーンスナック)みたいな影が映った。
「もう結構大きいよ~、いるねぇ。見える?」
直後に心拍も確認。
心臓の動きに色を付けてくれて、素人目にも生き物が拍動しているのがわかる。
ドッコドッコと少し大人より早い心臓の音が聞こえてくる。
「3ヶ月くらいかなー」
何のことか一拍頭がついていかなかったけれど、どうやら子どもが出来たらしい。
この場では見えないけど、先生と私と子どもがこの部屋にいるらしい。
まじで?
しかももう3ヶ月もお腹にいるの?
先生がこの後いろいろ話してくれたはずだけど、もうぜんっぜん覚えてない。
結婚して5年半、ずっと子どもが出来る素振りはなかったので本当に驚いた。
年齢的にも不妊治療しないとかな、と思っていた矢先のことだった。
あっという間に
そんな感じで妊娠が発覚し、旦那と半ベソで喜んで、
特に激しいつわりも体調不良もなくあっという間に9ヶ月に。
恥ずかしながらBMIが30に近かったので、母体は1グラムも太るなと念を押されたこと、
切迫早産気味であること以外はマイナートラブルも少なく、ほぼほぼ順調に推移していった。
普段食欲に支配されている私としてはかなり健闘した方で、
8ヶ月くらいまでの体重は増えるどころか途中少し減り、そして少し戻り、ということを繰り返していた。
9ヶ月になってからはもりもり増えたけどね。
あんまり食べてなくても息をしているだけで骨盤が割れそうに痛むほどお腹も大きくなった。
巨大な逆子
エコーで覗き見ると、いつも頭が上にある様に見えていたのだけど、やはり間違いなかったみたい。
毎晩の妊婦体操も虚しく、結局9ヶ月の今に至るまでずっと逆子のまま落ち着いていた。
頭が大きいので回転できないとかなんとか。
産まれるまで逆子のままなのは全体の5%だよ!という妊婦アプリの言葉をなんとなく信用していたけど、まさかこのまま5%におさまるとは思わなんだ。
また、先生曰く、
「頭と体が大きすぎるので経膣だと裂けるねぇ。逆子が治ったとしても帝王切開の方がいいと思う。」
とのこと。
そんなわけでトントンっと予定帝王切開が決まり、
予定日である5月1日より半月も早く、4月13日にこの世に出てきてもらうことになった。
前置きがクソほど長くなったけど、色んな方の帝王切開体験談を読んで非常に参考になったので、私もネットの海に帝王切開体験談の一つとして流そうと思う。
いつかどこかの私みたいな人の役に立てればいいなと思いつつ。